膵臓の検査
1.何がわかるか-----基礎知識
- アミラーゼは膵臓、唾液腺に多く含まれる消化酵素ですが、これらの臓器の破壊や炎症で血液中に多く出て、また尿にも多く排泄されます。したがって基本的には、膵臓と唾液腺の病気で血清や尿中の値が高くなります。
- 腎臓の病気や肝臓の病気があったり、大きな分子のアミラーゼ(マクロアミラーゼ症)がつくられる人では、血清中の値は高くなりますが、尿の値は高くなりません。
- 特殊な方法(アイソザイム分析)でアミラーゼを膵型と唾液腺型に分けられます。どちらが高いかで、病気の臓器が判定できます。
検査詳細情報
2.異常値-----疑われる病気や異常
3.どうすればよいか-----日常生活上の注意
- 異常の場合、何回か検査をして確かめ、本当に異常であればどこかの病気か、また詳しい膵臓や唾液腺の検査をしてもらってください。
- 膵炎では、アルコール類を中止し、大食を避け、とくに脂肪の摂取を少なくします。
- その他、原因となる病気の十分な治療を受けて下さい。