スギ花粉症に悩む人が続々・・・と。薬物療法、レーザー療法など治療法はいろいろありますが、いずれも症状をやわらげる対処療法にすぎません。
そこで、「毎年スギ花粉に悩まされるのではたまらない」という人のために、スギ花粉症を根本から治す、『舌下減感作療法』を紹介します。
この治療は免疫療法としてこれまでにも行われてきた減感作療法(げんかんさりょうほう:抵抗力を強くするため花粉エキスを投与し免疫を作る療法)の一種です。今までの減感作療法の「通院が週に何回も必要」「注射をしなくてはならない」ーこれらの2点を改善したのが、『舌下減感作療法』です。
この療法は、名称に『舌下』とあることでわかるように、スギ花粉(抗体)のエキスを舌下から患者のからだに吸収させます。2分間じっと待った後、飲み込んでしまえば1日1回の投与は終了します。
治療は初回以外は自宅で行なえます。通院のスケジュールと費用は下記のとおりです。
3年以上を必要とする治療ですが、早い人では投与開始3週間の治療で効果のでてくる人もいます。
「なぜ、舌下から抗原エキスを投与するの?」と、疑問をもつ人もいるでしょう。
舌下から吸収すると、あごの下の左右にあるリンパ節にエキスが届きやすくなります。リンパ節はアレルギー反応に深い関係のある免疫機能をもっています。それも顔に近いリンパ節という点も重要なポイントです。スギ花粉症の症状は鼻と目に集中しているからです。
治療効果は100%ではありませんが、約80%と高い有効率を得ています。
治療の開始はスギ花粉シーズンをさけて、少なくとも12月までにはスタートします。ただし、スギ花粉症の人にはハウスダスト等、他のアレルギーをもつ人も多くいますが、このように併発している人でもスギ花粉にアレルギーがある人には治療ができます。
この治療法はかなり副作用も少なく有効な治療法です。ただし、すべての方に有効ではありません。興味を持たれた方は、当院にご相談いただくか、鳥居薬品のサイト「トリーさん」http://www.torii-alg.jp/をご覧ください。