症状や悩みをお聞きし、場合によっては検査をし、患者様と相談しながら治療をしていきたいと考えています。
どうしても専門的な診察や治療が必要な場合は、各病院の専門外来を紹介させて頂きます(彦根市立病院、豊郷病院、湖東記念病院、近江八幡総合医療センター、滋賀医科大学付属病院など)。入院が必要であると認めた場合は、彦根市立病院、豊郷病院を中心に紹介させて頂くつもりです。
循環器とは血液を入れる器(うつわ)です。
循環器内科では心臓や血管の異常を扱います。また心臓や血管に障害を与える高血圧や高脂血症、糖尿病なども扱います。
健診などで「血圧が高い」と指摘された。高血圧でしょうか。まだわかりません。また血圧の基準は年齢によっても異なります。当院では家庭血圧計や24時間血圧計の記録を基にいわゆる「高血圧」であるかどうかを判断します。一過性の血圧上昇があっても平均血圧は正常である方などは降圧剤を飲む必要はなく、高血圧予備軍としてフォローしていくようにしています。
心不全とは心臓というポンプの機能が低下し、それに伴う症状(労作時呼吸困難やむくみなど)が生じている状態です。最近では心不全に対するお薬や酸素吸入の機械も進歩しており、心不全を抱えつつも日常生活を満喫し、外で活躍できる方も増えてきております。
日本人は長生きです。長生きすれば加齢に伴う変化はもちろん様々な病気を合併します。検査をすれば異常値ばかりですが、考えてみればそこには強い体があるのも事実です。それらを総合的に診るのが老年内科です。脳卒中や心不全、骨折や認知症による寝たきりを予防し、入院の機会を減らし、できる限り自力で活動できる時間を増やすように考えていきます。
睡眠時無呼吸症候群とは文字通り何度か呼吸が止まる病気です。
睡眠中、平均して1時間に5回以上それぞれ10秒以上呼吸が止まる場合はこの症候群の可能性があります。
この症候群は単に呼吸が止まるだけの病気ではなく心臓、脳、血管に負担をかけるのです。
睡眠時無呼吸症候群があるだけで高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞など循環器病を合併する危険が高まります。無呼吸回数が多く重症になるほどそのリスクは高まります。
いびきは無呼吸の前兆です。いびきは睡眠時無呼吸症候群の患者さんに多く認められます。周りの人から寝ている時のいびきや無呼吸を指摘されている方はぜひ当院を受診して下さい。
無呼吸症候群には2種類あります
【閉塞性】 上気道のどこかが、閉塞され鼻・口の気流が停止する閉塞性。
仰向けで寝ている時は重力の影響もあり舌が喉の奥方向に少し落ち込みます。
しかし、周りに脂肪などがある方や、元々気道の狭い方はそうした舌の動きで気道を塞いでしまいます。これが閉塞性です。
【中枢性】 呼吸をせよと脳からの信号が一時的になくなる。
心不全や心機能低下、脳卒中で比較的多く認められる無呼吸パターンで多くの場合そうした心血管系の病気の結果として出現すると考えられています。
無呼吸により血液中の酸素濃度が下がり心拍数や血圧が上昇します。
こうした状況が毎晩1時間に何回も繰り返されるわけですから、心臓に蓄積する負担は相当です。このように交感神経の緊張状態が続き循環器病の発症や悪化につながります。
【検査、診断】
外来にて睡眠ポリグラフィー検査を行います。
睡眠ポリグラフィーとは睡眠の状態を調べる検査です。
酸素モニターで血中の酸素濃度、酸素の気流など調べます。
軽症の方は減量や飲酒を控えるなど生活習慣の改善により症状が軽減したりなくなることもあります。
中症〜重症の場合はCPAP療法を行います。
【CAPA(シーパップ)】療法とは・・・
気道に空気の圧力を持続的にかけ舌の根元が沈み込んで気道を閉鎖するのを予防する治療です。
日中の眠気、大きないびき、起床時の頭痛、熟睡感がないなど当てはまる方は一度ご相談下さい。