耳の病気
急性中耳炎
滲出性中耳炎
外耳炎・外耳湿疹
耳垢
急性中耳炎
中耳(鼓膜の内側)に細菌やウィルスが入り、炎症が起こった状態です。
耳痛、発熱がみられます。膿が多量にたまって、鼓膜が破れた場合は
耳漏がでます。
治療は、抗生物質を内服します。重症であれば、鼓膜切開を行った方がよい場合があります。
滲出性中耳炎
急性中耳炎の後、中耳に滲出液がたまったままになっている状態です。
ほとんどが無症状で経過しますが、長期間放置すると慢性中耳炎に移行してしまうことがあります。
詳しく知りたい方は(リンク:小児滲出性中耳炎とは)
外耳炎・外耳湿疹
外耳に炎症が起こることで、
耳がかゆくなったり、耳漏がでたりします。
耳かきをやり過ぎることで、皮膚に傷がついて起こることが多いです。軟膏や点耳薬で治療します。
耳垢
耳掃除は、耳の入り口を見える範囲で軽くとるようにしましょう。耳垢がつまっているか心配な方は、耳掃除に来て下さい。
老年性難聴
突発性難聴
低音障害型感音難聴
良性発作性頭位めまい症
補聴器の相談・適合検査
めまい症
老年性難聴
加齢による難聴です。老年性難聴は、
・音は聞こえるけど言葉が理解できない。
・騒音下での聞き取りが悪くなる。
・会議など複数人の会話が飛び交う中での言葉の理解が難しくなる。
といった特徴があります。男性は
65歳、女性は
70歳を過ぎたころから聴力が低下してくる方が多いです。
まずは、耳鼻咽喉科を受診し、どの程度の聴覚障害があるか聴力検査で把握することが大切です。耳垢が原因のこともあります。補聴器についても相談させていただきます。
難聴は放置してよいのでしょうか?
対処法はあるのでしょうか?
詳しく知りたい方はこちらもどうぞ(リンク:老年性難聴)
突発性難聴
「急に片耳が全く聞こえなくなっていた。」といったことで発症します。
めまいを合併することもあります。聞こえの神経が障害されて起こります。難治性の病気です。
早期の治療開始が望ましいです。
低音障害型感音難聴
「耳が詰まった感じが数日とれない」といった症状で発症します。低音域に限局した感音難聴の所見を呈するためこのような病名になっています。
病態として内リンパ水腫(内耳のリンパ液が増え、水膨れのような状態になっています)が考えられています。
2-3日間、症状が続く場合は、受診が必要です。
良性発作性頭位めまい症
頭を動かしたとき、めまいが起きる病気です。「ぐるぐる回る」という回転性めまい患者さんの中で最も多い病気です。
三半規管の耳石が何らかのきっかけではがれ落ち、半規管のほうに転がり落ちることで、頭を動かすたびに耳石で半規管が刺激されてめまいが起きます。
この病気であれば心配ありませんが、小脳梗塞など危険な病気と鑑別する必要があります。
浮遊耳石置換法という治療体操を指導します。
補聴器の相談・適合検査
当クリニックは、厚生労働省の定める補聴器適合検査の実施施設です。補聴器外来では、医師、専門の看護師、認定補聴器技能者で相談しながら補聴器適合を行います。
補聴器をお考えの方は、ご相談ください。
当院では、自宅での補聴器の視聴、補聴器調整、補聴器適合検査を繰り返し、1~3ヶ月かけて補聴器フィッティングを行います。
時間をかけて補聴器の適合を行うことで、初めて、今後長期間使用していくために、最適な補聴器が作成できます。
これは、聴覚トレーニングの考え方に基づいて、補聴器使用の練習も兼ねています。補聴器は眼鏡とは違うのです。若い方でしたら、1ヶ月程度で調整は可能です。
補聴器外来の流れ
*検査は医療保険の適応になります。3割負担の方の場合、標準純音聴力検査、語音聴力検査がそれぞれ1050円、補聴器適合検査は初回のみ3900円、2回目以降は2100円となります。
*補聴器購入費用は保険が適応されません。補聴器価格帯は10万~40万円です。
*福祉利用の場合
聴覚障害の身体障害者手帳をお持ちの場合は、購入費の補助が利用できる場合があります。補聴器適合後、後日、役所窓口に申請手続きを行って下さい。
補聴器適合に関する診療情報提供書の発行について
補聴器を購入した場合、確定申告時に医療費控除の申請ができます。
医療費控除の申請には、以下の書類が必要になります。
・補聴器の領収書
・補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)
めまい症
「ふわふわする」「ぐるぐる回る」などめまい症状がありましたら、ご相談ください。
めまいは耳が原因で起こることが多いですが、脳、頚部の血管、心血管、心因性、貧血など原因は様々です。様子を見てよいものかどうか、精密検査が必要か、他の診療科に相談した方がよいか、なども説明いたします。